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うご 雨後
平八郎は大分のひと。美工から絵専に進んだ同じ年の第1回帝展に初入選。第3回帝展で「鯉」が特選となり、その後も第5回展「牡丹」、第8回展「茄子」、第9回展「菊」など花鳥画題に代表作を発表する。また大正13年からは、絵専助教授として指導にあたり、健康がすぐれずに辞任する。昭和12年まで続ける。昭和7年第13回帝展の「漣」以後は、新感覚の独自の新しい表現が注目され、戦後日展の「新雪」など、感性的な対象把握と色彩感覚が見られる。晩年は装飾性を強めていくが、昭和36年第4回新日展「花の習作」のように、斬新な表現は衰えることがなかった。同36年文化勲章受章。この作品は、雨上がりのしっとりと花の重みに垂れる萩を横長の画面に構成良く描ききった力作で、作者が余白としての空間の効果も考えていたのがうかがえる。(「京都の日本画−京都画壇の俊英達−」図録 2001年)
カテゴリー:作品
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