ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


深淵河童乱舞図



新海竹蔵



新海竹太郎



新古典主義



深山湖情 I



深山湖情 II



深山秋色図



深秋



新造形主義



死んだ人がわたしを産んでくれた(昭和40年7月27日母死す)



死んだ人がわたしを産んでくれた(昭和40年7月27日母死す)



シンデレラ(宮廷舞踏会)



侵入者



真の円形シャワー



新聞「ル・プティ・ドーフィノワ」



シンプソン



シンプソン



新町橋渡初図



新レフ 1-12号(1927年)、1-12号(1928年)



シーガル


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にんぎょうつかい

人形つかい


作家名:上村松園
制作年:1910年
技 法:屏風(二曲一隻)・絹本著彩
この作品は江戸中期の町娘の親子と家族が人形芝居を楽しんでいる情景を描いた作品で、襖を開けて見ている娘の後ろ姿の美しい風情と縦に細長い空間に巧みにそれぞれのくつろいだ表情を配した右半分だけで画題の情景が表現されている。第15回新古美術品展に出品された同画題の別の双幅の作品では、左半分に、現在のような三人手遣いの人形ではなく、人形の裾から両手を差し込む元禄期頃の一人だけで操る人形遣いと語り手とが描かれている。それは双幅という構成上そうなったものでもあろうが、この作品のように右半分の女性たちの視線の行方に、演じられている人形芝居を暗示した空間だけにした方が、説明的な部分がないので、松園が描こうとした元禄女性のしっとりとした情緒性を一層味わい深く感じることができる。表現としてもより近代的な芸術性を高めている。(「京都の日本画−京都画壇の俊英達−」図録 2001年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006