作家名:
富岡鉄斎
制作年:1919年
技 法:紙本墨画淡彩 軸装
賛は「人間万事塞翁が馬、枕を推して軒中に雨を聴いて眠る」で、人生の幸・不幸は前もって予測できない。幸・不幸も喜んだり悲しんだりするにあたらない。人生をくよくよせず、枕を押し動かし家の中でゆったりと雨音を聞いて眠る。という意味。また、作品には大正8年の小春日、鉄斎84歳の時に描いたことが記されている。作者は、本作品が描かれた前年の12月23日、長男の謙蔵(46歳)を亡くしている。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)