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せっちゅうころく うちゅうえいぎゅう 雪中孤鹿、雨中曳牛
本作品が描かれた明治30年前後の京都画壇は、円山四条派の両大家森寛斎、幸野楳嶺が亡くなり、また、鈴木百年、岸竹堂も他界して、世代交代が始まった頃である。その中で青年栖鳳は、古画研究を経て新しい画境の探究に努め、新時代の指導者として目され注目を集めた。31年頃制作の本作品は、雪の中を歩み行く1頭の鹿と、雨の中を牛に乗り進み行く人物を描いて画面に広がりをもたせ、抒情的な雰囲気の漂う気品高い作品である。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)
カテゴリー:作品
ドラクロワとは?【 作家名 】 フランス・ロマン主義の代表的画家。幼少よりデッサンと音楽の才能を発揮し、17歳の時、古典主義画家ゲランのアトリエに入る。同門にジェリコーがいた。この頃ゴヤ、ルーベンスなどの作品を模写し、ダンテ、シェークスピア、バイロンなどの文学作品から主題をとって創作をした。ドラクロワの芸術の特質は色彩の鮮やかさと感情の表出にあり、彼の革命的な仕事が近代絵画への道を開き、印象派の絵画を導くことになった。代表作に《民衆を導く自由の女神》《サルダナパールの死》(共にルーヴル美術館)など。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年) |
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