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かれきさぎ 枯木鷺
観山は、横山大観、菱田春草とともに岡倉天心門下の三羽烏と呼ばれ、日本画の近代化を推進した作家の1人で、東洋的幽玄美にあふれ静かで知的な名作を多く残している。本作品は、枯木と鷺という伝統的なモチーフをもちいながらも、輪郭線を使わない没骨法で描かれ、これまでの日本画の風景とは一線を画した近代的感覚あふれる作品になっている。特異で微妙な画境を示す秀作であり、とりわけ枯木の枝に集う鳥の描写は情感にあふれている。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)
カテゴリー:作品
グワッシュとは?【 美術用語 】 不透明な水彩絵具、またはこれを用いた技法、絵画。現代のグワッシュ絵具は、水溶性のアラビアゴムを媒材として顔料と混ぜたものだが、古代エジプトなどでは、顔料をトラガカント・ガムか蜂蜜で練り合わせてつくり出していた。いずれの媒材でも不透明な効果を与えるための増量材を含んでおり、地塗りの色彩を覆うことができる。透明水彩の場合には、ハイライトや明るい色は、紙の白地を利用してつくるが、グワッシュでは白色絵具を混ぜてつくる。またそのため、白色の地塗りによる透明感に欠けるが、乾くとぬれた時よりも明るい色調となり、艶のないしっとりした効果を生む。西洋中世には、彩飾写本によく使われ、16世紀〜18世紀の細密画では、透明水彩とグワッシュを併用して使った。デューラーの水彩による風景画や花や動物の習作もほとんどグワッシュによって描かれている。18世紀のフランス,スイス,イタリアの水彩画家たちは、パステル調の発色をもつ表現を開発。20世紀に入ると、ポスターやイラストレーションなど幅広い分野で用いられている。 |
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