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こはんれんうず

湖畔連雨図

作家名:川合玉堂
制作年:1912年
技 法:絹本墨画 軸装
円山四条派の写生的な画風に、狩野派の画風を加味した時期の作品であり、玉堂特有の穏やかな性格の滲み出た心温まる作品である。画面の右には湖面に傾いた大きな樹木を描き、後景にはひなびた家屋と舟と二人の漁師を配して、湖畔の雨景という湿潤な日本的な風景を水墨によって情緒豊かに表現している。玉堂は、日本画家の中でも日本的情緒を最もよく表現した作家の一人であり、国民的画家ともよばれた。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)


カテゴリー:作品
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エッチングとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内で最も代表的なものである。エッチングの語源は「腐蝕」。まず銅板にグラウンド(防触剤)を均一にひき、ニードル等の鉄筆状のもので描画すると、描いた線の部分のみ銅板が露出される。これを酸にひたし、腐蝕時間によって線の深浅(太細)を調整する。そしてグラウンドを除去し、凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。エッチングの特徴は、直刻法に比べて描画が容易であり、線の表情も腐蝕の深さによって自由に加減できることである。欧州では13世紀頃から金属細工師が腐蝕を用いて図案の線刻を行なっている。それを応用したエッチング版画の登場は16世紀初頭と考えられており、17世紀にはレンブラントを頂点として数多く制作された。日本では1931年、西田武雄によって専門誌『エッチング』が創刊され、日本の現代銅版画の創成期における、エッチングの研究・普及に大きな役割を果たした。

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