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やまじ 山路
紫紅の画家としての生活はわずか20年にも満たなかったが、この間、宗達や大和絵や印象派や南画などさまざまなものを取り込みながら、常に新たな日本画の創造に邁進した。本作品は、明治44年頃に制作されたものであるが、この時期、紫紅は小田原に住居を移し新しい画法に専念していた。画面の二つの山稜は墨による点描で描かれるなど苦心の跡がうかがわれる。横山大観にも制作時期を同じくする「山路」という作品があり、描かれている馬子も点描風の描き方もよく似ているところからこの頃の紫紅と大観との関係を推察することができる。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年、加筆有)
カテゴリー:作品
アクアチントとは?【 美術用語 】 版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内の一つ。まず銅板に粉末状のグラウンド(防蝕剤)を粗くまき熱して付着させ、その上に液状のグラウンドで描画する。これを酸腐蝕させると、描画部は残り、その背景には網目状の防蝕層を通過した酸によって徴細な点が刻まれる。グラウンドを除去し凹部にインキをつめプレス機で紙に刷り上げると、描画部は白く、背景には砂目状の徴妙な黒点が表われる。普通白く残したい部分から順に描画を重ね腐蝕を繰り返すので、描かれなかった部分はその度に腐蝕が進み、それを印刷すれば、砂目状の黒い調子が段階的に深まっていくことになる。アクアチントの語源は「水」であり、水彩画のように微妙な濃淡を表現できるという特徴を示している。17世紀前半にオランダで発明されたとされており、18世紀にフランス人ル・プランスによって確立された。同じ腐蝕凹版であるエッチングと併用されることも多い。 |
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