ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


海景−「聖クレア」シリーズより



回顧作品その2−ピンポン・ルーム, 1960−



海藻



階段をおりる裸体 No.2



甲斐庄楠音



海浜遠望



海浜風物図



解剖学



買物帰りの女[ジャン=シメオン・シャルダンの原画による]



海陸戦斗図



帰り来る舟



花下躍鯉図







かがみ込んだ裸婦



鏡の前の装い



輝く光の中 No.4



かきつばたと蛙『エスタンプ・オリジナル』誌第8号より



書きものをする娘



郭子儀



角ばった肩の生きもの


<前 (1/31ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ぼたん あか

牡丹(紅)


作家名:小林古径
制作年:1944年
技 法:紙本墨画着彩 軸装
古径の作品は写実性と装飾性を融合させ、実直な線と厳選された色彩で常に清廉な風情と品格をかもしだしている。いずれも、墨のたらしこみを多用した古径らしい作品だが、「牡丹(白)」は枝葉を墨だけで描き葉脈までも大胆に省略している。研ぎ澄まされた洞察力と確かな技術によって、純白の牡丹をより美しく清らかなすがたに熟成した作品である。一方、「牡丹(紅)」はふくよかに描かれた紅色の花弁や葉脈の表現など、先の作品に比較するとわずかだが写実的に描かれ、静謐なすがたのなかにもどこか時のうつろいを感じさせる作品にしあげている。いずれも牡丹の内に秘めた魅力を描く作者の気高い精神性がよく反映された作品である。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年、加筆有)


カテゴリー:作品
キーワード検索




けんさくけっか

本文中のリンクをクリックすると、そのキーワードで検索できます。

徳島県立近代美術館2006