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ごうくら せんじん 郷倉千靭
1892年富山県に生まれる。本名与作。1910年(明治43)富山県立工芸学校を卒業したのち上京、東京美術学校日本画科に学び、15年(大正4)同校を卒業する。翌16年から約1年間、アメリカに留学する。1920年の第2回帝展に初入選し、再興院展には、21年の第8回展以後連続入選して、24年、富取風堂、堅山南風らとともに同人に推挙された。以後、院展を主な活動の場とした。1960年(昭和35)日本芸術院賞受賞。1972年に日本芸術院会員となった。はじめのころ、後期印象派に一時関心を寄せた千靭は、その後、綿密な写生にもとづいた写実的な表現を志向し、大正末には、強い写実性と近代的な画面構成のなかに、ややロマンチックな感情を漂わせた作風を示した。(「大正の新しき波 日本画1910−20年代」図録 1991年)
カテゴリー:作家
パフォーマンスとは?【 美術用語 】 広義には「実行」の意味であるが、美術の分野でパフォーマンスという場合には、絵画や彫刻などの作品によってではなく、美術家の身体そのものを用いて表現する行為を指す。1960年代に、美術家の非演劇的な行為による表現形式が生まれ、ハプニング、イヴェントなどと呼ばれたが、1970年代になってパフォーマンスという名称が広く用いられるようになった。歴史的には、未来派やダダの行った挑発的な行為もパフォーマンスに含める見方もあるが、狭くは1970年代以降の美術家による身体表現をいう。美術の情報的側面を純化するという意図からは、1960年代末に生まれたコンセプチュアル・アートと似た面を持っており、また、ヴィデオを用いることが多いことから、ヴィデオ・アートとも密接な関連をもっている。形式としては、肉体を物質として扱うもの、公衆との対話を重視するもの、儀式的な形式のもの、演劇的要素の濃厚なものといろいろなタイプがある。現代美術の一翼をになう新しい表現形式である。 |
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