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おおいわしゅうさんず 大岩秋山図
本作品は、終戦直後に富山県上市町にある大岩不動尊の取材に訪れた際に描かれたものであり、小松独特の大胆な墨線で表現された岩と、繊細に表現された木々のコントラストが際立つ一作である。滝壺のそばで写生をする小松と、それを取り囲むように眺めている子どもたちの姿が微笑ましい。心中しようと思ったというほど没頭した不動尊の制作の中、修行のような日々を送る小松にとって、息を抜くことができた瞬間が描かれているのではないだろうか。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)
カテゴリー:作品
朦朧体とは?【 美術用語 】 明治時代後半期の没線彩画の手法を用いた日本画の画風。横山大観、菱田春草らが、岡倉天心の指導と、洋画の外光派に刺激されて、伝統的な線描を用いずに彩描を絵具をつけない空刷毛を用いてぼかすことによって、空気や光線などを表わそうとした、日本画の新しい表現の試みであった。当時の評判は悪く、批評家からは悪意と嘲罵をもって、縹緲体(ひょうびょうたい=ひろびろとして限りなく、かすかにほんのりとしか見えない様)、朦朧体(もうろうたい=描かれたものの輪郭がはっきりわからず、物事のはっきりしないもの)と評された。しかし、浪漫主義(ロマン主義)的風潮を背景に西洋絵画の造形と正面から取り組み、近代日本画に革新をもたらした点においてその影響は大きかった。 |
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