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しんざんこじょう 1 深山湖情 I
半二が院展を脱会した大きな理由は「受賞に一喜一憂する自分の生き方に疑問を感じた。賞を意識した作品は描きたくない」とするものであった。院展を脱会した半二は個展で作品を発表していくことを決意し、院展風の花鳥画や人物画を離れ念願であった山岳風景を描きはじめる。本作品は晩年に近い頃のものだが、深い谷あいには霧がたれ込め、風雪にねじ曲げられた裸木はまるで孤独な人のように湖面を見下ろしている。この風景は現実のものではないだろう。この気韻と憂愁をたたえた山あいの湖は、誰も知らない半二だけの胸中山水である。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)
カテゴリー:作品
ジャーとは?【 作家名 】 1956年、チリのサンティアゴに生まれる。チリで大学を卒業した後、1982年にニューヨークに移住し、以後、ニューヨークにて活動する。1980年代に、重い社会問題を主題とする写真とライトボックスを用いたインスタレーション作品を発表し、一躍注目を集めた。1986年のベネチア・ビエンナーレ(アペルト)をはじめとし、翌87年のドクメンタ8など、現代美術の世界的なグループ展に数多く作品を発表し、重要な位置を占めている。ルワンダ・プロジェクトはジャーの近年のプロジェクトの中でも代表的なもので、1994年にアフリカのルワンダで起きた集団殺戮のあった現場に取材に赴き、ルワンダをテーマとして数多くの作品を制作した。 |
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