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すいきゅうふりゅうげつ 水急不流月
齋藤の描く河童は人間味にあふれている。昼寝をし、あぐらをかいて酒を呑み、夫婦喧嘩をしたり、月夜、柳の枝に獲魚をさして巣に帰る。小川芋銭の個展に触発されて河童を描くようになったというが、芋銭の河童は魑魅魍魎として描かれているのに対し、齋藤の河童は人間の喜怒哀楽や、ときには日々の生の証しのため自己の分身として愛着をもって描かれたものである。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)
カテゴリー:作品
フォトコラージュとは?【 美術用語 】 同一画面内に、異った二つ以上の映像を合成し、その効果によって異質なイメージの衝突を期待する手法。フォトコラージュはフォトモンタージュに先行し、ダダイストのリヒャルト・ヒュルゼンベックやラウール・ハウスマンらがキュビストたちのコラージュを発展させて開発した技法で1920〜30年代にかけて最も流行した。これは写真を切り抜いて、それを他の新聞の断片やデッサン等とともに、非論理的に貼りあわせるもの。この方法は、幻想や諷刺的な表現効果が得られ、政治宣伝、社会諷刺などダダイストたちの得意とするショック戦術のため好んで用いられた。フォトモンタージュは、合成写真ともいえるもので、二重ないしは多重露光によって撮影時に複数の影像を合成する場合と、引伸しの時点で、ネガを重ねて焼きつける手法とに大別される。この方法の代表的作家はジョン・ハートフィールドで、この手法により1930年代初頭にナチスを痛烈に諷刺した。また、これらの手法はマックス・エルンストによってシュルレアリスムにも用いられ、多く使用された。 |
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