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げつめい 月明
操の郷里である新潟県西蒲原郡近郊の風景であろうか、作者には珍しい作品である。闇の中、雪山を背景に雪で光る家屋根が整然と並んでいる。不遇な幼年期の思いでについては多くを語らなかった作者だが、本作品は、これまでの作品とは異なる抑制のきいた画面構成と金泥を効果的に用いることによって、断ちがたい郷里への複雑な想いを、象徴的に表現しているようである。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)
カテゴリー:作品
フォトグラムとは?【 美術用語 】 写真の特殊技法。カメラを用いずに、感光紙と光源のあいだに、透明、半透明、不透明なさまざまな物体をおいて露光させてつくるシルエット写真。これによって抽象的なイメージを構成することができる。光源にはろうそく、マッチ、懐中電灯、写真の引伸し機などを用いる。1921年頃から、前衛写真の先駆者であるマン・レイ(1890〜1976)や、ハンガリーの彫刻家・デザイナーで光と造形の関係を追求したモホリ=ナジ(1895〜1946)、ダダのメンバーであるトリスタン・ツァラ(1896〜1963)、クルト・シュヴィッタース(1887〜1948)などにより試みられた。日本では、瑛九(えいきゅう.1911〜1960)による作品が有名である。なお、写真技法ではあるが、この手法では、出来上るプリントは、当然のことではあるが1枚に限定され、通常の写真のように複数製作することは出来ない。 |
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