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げつめい 月明
操の郷里である新潟県西蒲原郡近郊の風景であろうか、作者には珍しい作品である。闇の中、雪山を背景に雪で光る家屋根が整然と並んでいる。不遇な幼年期の思いでについては多くを語らなかった作者だが、本作品は、これまでの作品とは異なる抑制のきいた画面構成と金泥を効果的に用いることによって、断ちがたい郷里への複雑な想いを、象徴的に表現しているようである。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年)
カテゴリー:作品
モーリス・ドニとは?【 作家名 】 フランス、グランヴィルに生まれる。パリに出てアカデミー・ジュリアンに学び、ボナール、ヴュイヤール、ランソン、セルジェらと交友する。ポンタヴェンでゴーギャンの影響を受けて結成された、ナビ派の第1回展(1891年)に参加する。セザンヌへの傾倒も強く、作品テーマに「セザンヌ礼讃」(1900年)や「セザンヌ訪問」(1906年)がある。イタリア、ドイツ、スペイン、モスクワ、アルジェリア、アメリカ、カナダと旅行し、特にイタリアでは信仰と美の合致を見出す。宗教画や装飾画も手がける。1920年には国立美術協会宗教芸術部の副部長となる。装飾的、象徴的画面構成に特色がある。また美術理論家としても重要である。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年) |
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