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ぼたん 牡丹
昭和53年に「黒龍」、54年に「月光波濤」を描くなど、加山が本格的に水墨画に取り組みはじめた頃の作品だが、矢継ぎ早の話題作は画壇を騒然とさせた。加山は水墨画について「水墨には、日本の画家たちの時代毎のうめき声に満ち満ちている。古くは室町の画家たちの苦闘、近くは、畏兄横山操の努力等。しかし、私も又、ともかく始めなければならない」と語っている。牡丹は古くから絵の題材として用いられ、加山も好んで描いているが、不思議な妖艶さと生命感がある。常に風に揺れ動いているかのような11輪の巨大な牡丹が描かれたこの作品の前に立つと、ふいに激しい生の衝動が呼び覚まされてくる。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年、加筆有)
カテゴリー:作品
クレーとは?【 作家名 】 1879年スイスに生まれる。1940年没する。ドイツ、ミュンヘンの美術アカデミーに学び、当時の前衛的なグループ「青騎士」に参加、カンディンスキー等と交流する。初期は神経質でありながらダイナミックな線描で知られ、後に豊かな色彩を用いた作風へと変遷した。キュビスムやシュルレアリスム、抽象などの様々な要素を消化し、線と色彩の効果が十分に発揮された高い精神性を持つ独自の画風を確立。ドイツの近代デザインの学校であるバウハウスで教鞭を執り、理論家として多くの作家に影響を与えるなど、今世紀の巨匠の一人に数えられる。スイスのベルンにクレー財団が設立されている。 |
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