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ぼたん 牡丹
昭和53年に「黒龍」、54年に「月光波濤」を描くなど、加山が本格的に水墨画に取り組みはじめた頃の作品だが、矢継ぎ早の話題作は画壇を騒然とさせた。加山は水墨画について「水墨には、日本の画家たちの時代毎のうめき声に満ち満ちている。古くは室町の画家たちの苦闘、近くは、畏兄横山操の努力等。しかし、私も又、ともかく始めなければならない」と語っている。牡丹は古くから絵の題材として用いられ、加山も好んで描いているが、不思議な妖艶さと生命感がある。常に風に揺れ動いているかのような11輪の巨大な牡丹が描かれたこの作品の前に立つと、ふいに激しい生の衝動が呼び覚まされてくる。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2005年、加筆有)
カテゴリー:作品
加山又造とは?【 作家名 】 1927年京都府に生まれる。2004年没する。父は西陣織の衣裳図案家、祖父は京都狩野派の画家。昭和19年京都市立美術工芸学校日本画科を卒業後、東京美術学校日本画科に入学。24年同校を卒業、山本丘人に師事。26年第26回新制作展で新作家賞を受賞。31年会員となる。48年日本芸術大賞を受賞。55年芸術選奨文部大臣賞を受賞。57年第1回美術文化振興協会賞を受賞。平成5年北京・中国美術館で「日本加山又造美術作品精選展」が開催される。8年ロンドンの大英博物館日本ギャラリーで「加山又造展」が開催される。翌年文化功労者となる。10年東京国立近代美術館で「加山又造展」が開催される。15年文化勲章を受章。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2003年、一部加筆有) |
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