ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


獅子舞図



四時花木群虫図



指示器 II



四塵掃却図



シスレー



自然主義



自然の装飾模様



下着の裸婦



設楽知昭



シチェーク



七福神図



四暢図



湿布綿「テルモジェーヌ」



執務室のルイ18世[フランソワ・ジェラールの原画による]



死神将軍



シニャック



篠田守男



しののめ



篠原有司男



四宮金一


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 作家(1701)

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ぶどうにくりねずみ

葡萄に栗鼠(鏡縁)


作家名:高村光雲
制作年:1887年
技 法:木(花櫚)
明治20年皇居造営の折り化粧の間の鏡縁として制作された。葡萄と栗鼠をモチーフにした大まかな図案は事務局から出されており、光雲は実際に栗鼠を飼い観察をして最終的な図案を決めている。当時の光雲のアトリエは手狭で、この大きな材を入れて作業することができなかったため実家の菩提寺であった浅草の凉源寺に通い制作に当たっている。宮中からの依頼ということで、沐浴をして身と心を清め、吉日を選んで作業に入ったという逸話も残っている。 鏡縁の幅は、上方が下方に比べ1センチほど広くなっており、下から見上げたときに同じ幅になるよう遠近感を意識して制作していたことが分かる。4匹いる栗鼠の目には茶色の玉が嵌め込まれ(左上の1匹は後補の緑色の玉が嵌め込まれている)、仏像の玉眼のような効果をもたらしている。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006