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おやまだ じろう 小山田二郎
1914年中国安東県(現遼寧省丹東市)に生まれる。1991年没する。1934年帝国美術学校工芸図案科に入学するが翌年西洋画科に転入し、36年退学する。1936年グループ・アニマの同人となる。シュールレアリスムの影響をうけ、1937年、38年独立展に、39年美術文化展に出品する。第二次大戦中は戦争画の隆盛や画材の不足に嫌気をさして美術から離れ、詩や小説の研究に専念する。戦後は自由美術家協会の再建に参加し、1947年会員となる。1952年滝口修造に認められ個展を開き、以後例年のように個展を開く。その間日本現代美術展、選抜秀作美術展、日本国際美術展に毎回出品するほか、1955年ブルックリン国際展、56年サンパウロ・ビエンナーレなどに出品する。1959年自由美術家協会を退会し、無所属となる。社会諷刺をもつ奇怪な人物像による特異な作品で注目を集める。
カテゴリー:作家
シュプレマティズムとは?【 美術用語 】 絶対主義と訳される。ロシアの芸術家マレーヴィッチが、ソビエト革命前後に提唱した抽象絵画の方法と哲学のこと。1915年にモスクワで刊行された「キュビスムからシュプレマティズムへ」が最初の宣言だが、バウハウス叢書の「非対象の世界」が理念の集大成であると言われている。絵画の再現性を否定し、純粋な感性を絶対のものとする非対象絵画を目指した。シュプレマティズムの抽象表現は、矩形・円・十字・三角形などの幾何学的要素から独自に画面を構築するタイプの抽象に分類され、自然の外観の分折や破壊によって形態を単純化し抽象的画面をつくり出す方向や、人間の情動を不定形な形態に込めるといったタイプの抽象画とは区別される。ロシアの前衛的美術のみならず、ヨーロッパの構成主義に与えた影響は大きい。 |
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