ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


〈版画集〉5



版画集〈『悪の華』のために版刻された14図〉13.〈放蕩〉と〈死〉は…



版画集〈エルサレムの攻略〉1.裸婦



版画集〈エルサレムの攻略〉2.頭蓋骨のある静物



版画集〈恋人たち〉1. 準クラナッハ選集、“本日休演”による ファースト・ステート



版画集〈恋人たち〉12. …裸にされた花嫁 セカンド・ステート



版画集〈ジャズ〉1.道化師



版画集〈ジャズ〉2.サーカス



版画集〈ジャズ〉8.イカルス



版画集〈聖マトレル〉1.レオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉2.テーブル



版画集〈聖マトレル〉3.長椅子のレオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉4.修道院



版画集〈石版画集 点より 線より〉5. 線より1



版画集〈ダフニスとクロエ〉9.クロエの接吻



版画集〈ダフニスとクロエ〉11.真昼,夏



版画集〈ダフニスとクロエ〉17.フィレタスの教え



版画集〈ダフニスとクロエ〉41.ニンフたちの洞窟での婚礼の宴



版画集〈ダフニスとクロエ〉42.結婚



版画集〈ドリアン・グレイの肖像〉1. 虹色のスカーフをつけたドリアン・グレイ


<前 (7/34ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


まりにあそぶちん

鞠に遊ぶ狆


作家名:高村光雲
制作年:1902年
技 法:木
光雲は明治20年(1887)暮、皇居造営事務局から「化粧の間」のための鏡縁《葡萄に栗鼠》の制作を命じられたことをはじめとして、皇居における装飾彫刻を何点か制作した。本作品はその最後のもの。「婦人の間」の柱装飾のために(原型)制作を命じられた4匹の狆のうちの1点で、素材は檜。「人より早くから写生ということを心掛け」たと『光雲懐古談』で彼が語る通り、本作品に見られる小刀による毛の表現は作者の技量を示すとともに、対象の観察の成果が反映されている。「起って前肢をあげている」、「寝転んでいる」、「四肢で起っている」そして「駆けて来て鞠に戯れている」(本作品)4匹の狆は21年秋に完成し、金工家・大島如雲(1858−1940)の手で鋳造され、皇居に納められた。同時期開催された東京彫刻工会彫刻競技会に原型が出品され、金賞牌を受賞している。高村豊周によれば、高村家ではこの狆の彫刻をモデルの持ち主にちなみ、「戸川種吉」と呼んでいたという。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)


カテゴリー:作品
キーワード検索




けんさくけっか

本文中のリンクをクリックすると、そのキーワードで検索できます。

徳島県立近代美術館2006