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じゅろうまい 壽老舞
七福神の一人で長寿を授けるという寿老人は、巻物を付けた杖と団扇を持つ姿で目にする機会が多いが、ここでは杖を持たずに巻物を直接手にして舞う姿を採っている。通常の図像では踊る姿に表現されることは少なく、神が優雅に舞う目出度さを光雲のユーモアに満ちた創意によって制作している。袖や帯が揺れ、片足を挙げて舞う一瞬の動きを破綻なくまとめており、身近な人物に同じポーズを取らせていたことが想像できる。 本展では、この作品の他に同じモチーフの作品が出品されている。台座、頭巾や沓の意匠、あるいは寿老の表情などにわずかな違いが見られるものの、同じポーズで表現されており、光雲の許にかなりの注文があったものと思われる。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
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高村光雲とは?【 作家名 】 光雲は、明治、大正期を通じて日本の彫刻界の木彫における重鎭である。早くから、仏師高村東雲の弟子となった光雲は明治のはじめに多くの木彫家が牙彫に転じるなかで木彫の伝統を守りつつも、その新しいところを積極的に取り入れることに努めた。写実に徹し、木の性質を知り尽くした見事な技を持ち、山崎朝雲、米原雲海、平櫛田中など優れた門下生を輩出した。光太郎はその実子である。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年) 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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