ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


石鹸の道d)行為の断片”標的”



石鹸「モンサヴォン」(ジャン・カルリュと共作)



石膏のトルソと花



雪舟坐像



雪中孤鹿、雨中曳牛



雪中芭蕉図



雪後



背中を見せた女



せのひくいおれんじはまんなかあたり



蝉丸



セリュジェ



『セルフポートレート』



セルフポートレート



千秋万歳図



センストレム



「宣誓」に着手した時の3つの手の習作



板を支える両手、3パターンの下向きの手、2つのその他の手の習作



「宣誓」の為の2つの手の習作、前腕を持ち上げている人物の右側部分、4つの足の習作



センターピース



センターピース、あるいは燭台


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●もくじのさくいん

    

    

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 作家(1701)

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げんろくわかしゅすがた

元禄若衆姿


作家名:高村光雲
制作年:1925年
技 法:木
「元禄」とは言うものの、この若衆の姿は明らかに現在「彦根屏風」と呼ばれている寛永期(16世紀前半)に制作された風俗画に典拠を求めることができる。光雲がこの屏風を実見したかどうかは定かではないが、模写や翻案が多く制作されているため、図像を知ることは容易であったと思われる。たとえば光雲の同時代では、1890年の帝室技芸員制度の設置にともない彼と共に任命された(蒔)絵師の柴田是真(1807−91)が翻案作を複数点制作している。ただし、「彦根屏風」あるいは是貞作の屏風などに描かれている若衆の近くに犬は描かれていない。光雲は犬を配することで、この作品の空間を内向きのものに完結させている。彫られた犬は彼が得意とした狆であり、その毛並と若衆の衣装の表現の違い、あるいは大きさの対比などから、観る側の視線(この場合、作品のポイント)は若衆ではなく、むしろ狆におのずと向かうように計算されている。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006