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げんろくわかしゅすがた 元禄若衆姿
「元禄」とは言うものの、この若衆の姿は明らかに現在「彦根屏風」と呼ばれている寛永期(16世紀前半)に制作された風俗画に典拠を求めることができる。光雲がこの屏風を実見したかどうかは定かではないが、模写や翻案が多く制作されているため、図像を知ることは容易であったと思われる。たとえば光雲の同時代では、1890年の帝室技芸員制度の設置にともない彼と共に任命された(蒔)絵師の柴田是真(1807−91)が翻案作を複数点制作している。ただし、「彦根屏風」あるいは是貞作の屏風などに描かれている若衆の近くに犬は描かれていない。光雲は犬を配することで、この作品の空間を内向きのものに完結させている。彫られた犬は彼が得意とした狆であり、その毛並と若衆の衣装の表現の違い、あるいは大きさの対比などから、観る側の視線(この場合、作品のポイント)は若衆ではなく、むしろ狆におのずと向かうように計算されている。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
抽象とは?【 美術用語 】 語源はラテン語のアブストラヘレ。対象の構成要素のうち、或るものを他から切り離して、ひき出すこと。絵画や彫刻においても、対象の本質的要素を選び出して描写する点において、多かれ少なかれ抽象の作用が含まれるが、美術上この概念が特別な意義を持つようになったのは、1908年にヴォーリンガーが「抽象と感情移入」において、芸術の根本衝動のひとつとして抽象衝動をあげ、これによって原始民族や東方の諸民族の非抽写的な美術を正当に評価しようとしたことと、1910年にカンディンスキーが、初めて対象的事物を描かない絵画を発表し、1912年には「芸術における精神的なもの」において絵画への道のひとつの極として純粋抽象を論じたことに始まる。これ以降、外的対象的世界を描写しない作品が次々と現われ、非具象(ノン・フィギュラティフ)、絶対、非対象、非再現などと呼ばれたが、最も一般的な呼称として抽象が普及した。また、抽象の出現により、それに対抗して再現的な表現を総括するために具象の概念が使われるようになった。 |
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