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げんろくわかしゅすがた 元禄若衆姿
「元禄」とは言うものの、この若衆の姿は明らかに現在「彦根屏風」と呼ばれている寛永期(16世紀前半)に制作された風俗画に典拠を求めることができる。光雲がこの屏風を実見したかどうかは定かではないが、模写や翻案が多く制作されているため、図像を知ることは容易であったと思われる。たとえば光雲の同時代では、1890年の帝室技芸員制度の設置にともない彼と共に任命された(蒔)絵師の柴田是真(1807−91)が翻案作を複数点制作している。ただし、「彦根屏風」あるいは是貞作の屏風などに描かれている若衆の近くに犬は描かれていない。光雲は犬を配することで、この作品の空間を内向きのものに完結させている。彫られた犬は彼が得意とした狆であり、その毛並と若衆の衣装の表現の違い、あるいは大きさの対比などから、観る側の視線(この場合、作品のポイント)は若衆ではなく、むしろ狆におのずと向かうように計算されている。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
木版画とは?【 美術用語 】 木を版材とする版画で、ふつう凸版として利用する。版画としては最も古い歴史を持っており、中国では7世紀、日本では8世紀、また西欧では15世紀初頭まで遡ることができる。縦換きした版木を使う板目木版と、輪切りして得られる木口を使う木口木版がある。板目木版の版材には、桜、桂、朴などの広葉樹種が、堅さも組織も一定しているため適している。木目が平行しているものを柾目、平行していないものを板目というが、ともに板目木版である。彫刻刀を用いて版をつくるが、最近は、電動のこぎりで切断した形象を使ったり、伝統的な凸版技法に凹版技法をとり入れるなど表現の可能性を広げている。木口木版は、黄楊や椿のように年輪のしまった均質な密度を持つ堅い木を版木に使う。回転させながら彫刻ができるクッサン(レザー・パット)の上に版木を置いて、ビュランで彫刻する。印刷は、板目木版より強い圧力を必要とする。 |
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