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いとおりひめ 糸織姫
糸織姫は七夕伝説の織女の別名。織女は、七夕の七姫とも呼ばれ、このほかに「秋去姫」「朝顔姫」「薫姫」「蜘蛛姫」「梶葉姫」「百子姫」の名前がある。 七夕は、中国の乞巧奠(きこうでん)という、7月7日の夜に織女星をながめ供え物をして技芸の上達を願う古代中国の宮廷行事が、平安時代以降日本に導入されて民間に流布していくうちに、日本で7月7日に行われていた、棚機女(たなばたつめ)という巫女が水辺で神の降臨を待つという民間信仰と結びついた行事と合体して成立したという説が有力といわれている。この作品も、日本の古代神話の神々のような服装をして、手に筆と短冊を持つという両方の話の特徴を備えた姿となっている。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
鏑木清方とは?【 作家名 】 1878年東京都神田に生まれる。1972年鎌倉市で没する。本名は健一。明治時代の戯作者条野採菊の子として生れ、13歳で水野年方に師事、挿絵画家として明治風俗を情緒ゆたかに描いた。富岡永洗(1864−1905)や梶田半古の影響も受け、日本美術院や烏合会などで認められたが、文展開設以後は官展に出品した。金鈴社を結成、官展に新風をもたらした。帝展審査員、帝国美術院会員、帝国芸術院会員、帝室技芸員となり、昭和29年(1954年)には文化勲章を受けた。明治の面影に限りない郷愁をよせ、文学的教養と都会的感覚によって、清新な芸術味ある風俗画を遺した。代表作は『筑地明石町』(1927)。文筆にも長じ、自叙伝『こしかたの記』(1961)、随筆集『続こしかたの記』(1967)などがある。 |
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