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ほうらいさん 蓬莱山
蓬莱山とは、中国においてめでたい動物である亀の上に松樹が乗る理想の山であり、古来神仙のいる場所と考えられてきた。飾り物としてわが国でも神仙思想をめでたいものと考えて絵画や彫刻に作られて来た。いくつかの類作があるが、単なる吉祥の置物細工を脱しているところが特徴である。俊明の娘婿である芳明は、《鬼》を彫っては第一を謳われた天才肌の木彫家である。近くに住んだ村松梢風に「江戸の伝統の最後の作家」といわれた。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ロココとは?【 美術用語 】 18世紀にヨーロッパで流行した装飾様式。バロック様式に続き、新古典主義に先立つ様式で、広く当時の建築、彫刻、絵画、工芸など美術全体にわたる様式。バロックとロココとは、直線を嫌い、ゆがんだ、凝った装飾を好む点では共通しているが、バロックの力強さに比べて、ロココはむしろ優美で軽快であり、S字形の曲線、非相称の装飾、シノワズリ(中国趣味)を中心とした異国趣味が目立っている。社会背景としては、バロック時代の壮麗な宮殿に対する、新時代の社交場である優雅なサロンの勃興、有力な宮延の婦人たちの趣味の影響などがあった。例えば、暗く重いビロードに代って明るい色の絹織物や錦が流行したのも婦人たちの好みによるものであった。絵画ではヴァトー、ブーシェ、フラゴナールなど、彫刻ではファルコネ、ピガル、建築では、フランスにおけるガブリエルの装飾したヴェルサイユ宮の諸室、ボフランの建てたオテル・ド・スービーズなど、ドイツ・オーストリアではキュヴィイエがバイエルンの宮延にこの様式をもたらすなどした。 |
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