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ほうらいさん 蓬莱山
蓬莱山とは、中国においてめでたい動物である亀の上に松樹が乗る理想の山であり、古来神仙のいる場所と考えられてきた。飾り物としてわが国でも神仙思想をめでたいものと考えて絵画や彫刻に作られて来た。いくつかの類作があるが、単なる吉祥の置物細工を脱しているところが特徴である。俊明の娘婿である芳明は、《鬼》を彫っては第一を謳われた天才肌の木彫家である。近くに住んだ村松梢風に「江戸の伝統の最後の作家」といわれた。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
新海竹太郎とは?【 作家名 】 1868年山形市の仏師の家に生まれる。1886年上京。後藤貞行に彫技を、浅井忠にデッサンを、小倉惣次郎に塑造を学んだ。1887年、徴兵された騎兵隊で馬の彫刻を制作する。1900年渡欧。ベルリン美術学校に学び、1935年に帰国。1907年第1回文展に「ゆあみ」を出品し、自らは審査員もつとめた。渡欧により、身につけた洋風の技術と古典趣味に、日本の古典である天平彫刻の理想を重ね合わせた「ゆあみ」は、近代彫刻史上重要な作品である。和洋折衷に腐心しつつも、十分にこなれない身体の表現は、当時の彫刻界の有りようを如実に物語っている。1917年に帝室技芸員となり、19年帝室美術員会員となる。1927年死去。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年) |
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