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かつじんせん 活人箭
明治41年(1908)に開催された日本彫刻会の第1回展に出品された作品の同形作品。第1回展の出品作は現在イタリアにあり、この作品は、天心記念館のために田中が原型をもとに新たに制作して、昭和40年(1965)に寄贈したもの。 この活人箭というテーマは、禾山和尚による臨済録の提唱の中からとったもので、石鞏禅師が、訪ねてくる雲水に対していきなり弓に矢をつがえて胸元に突きつけ、問答をしかけた話に由来する。この作品は、その石鞏が矢を引き絞って問答をしかける緊迫した姿をつくっている。しかし、第1回展への出品作に対する岡倉天心の批評は、「あんな弓の構えでは藁人形も通せまいという手ひどいものであった」と田中は語っている。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ミニマル・アートとは?【 美術用語 】 1950年代より興り、1960年代に顕著になったアメリカ美術にみられる動向。アクションペインティングと抽象表現主義のある側面への反動として起った。1951年に白だけのカンヴァスおよび黒だけのカンヴァスを展示したラウシェンバーグや1956年にモノクローム絵画を発表したイヴ・クライン、「全一性」の教義を先取りしたバーネット・ニューマンなどが先駆者である。色面派やハード・エッジ派もミニマル・アートに関連しているが、厳密な意味においては、トニー・スミス、カール・アンドレ、ロバート・モリス、ドナルド・ジャッドらの高度に画一化された立体作品を指す。これらは、一切の虚像的な価値を排して最大限の視覚的単純さを保つことにより、見る者に曖昧さのない、全的で統一的な印象を与えるものと評価されている。「ミニマル」は「最小の、極小の」の意味で、1965年、イギリスの哲学者リチャード・ウォルハイムのエッセーの名から転用されたものである。 |
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