![]() |
|||
| データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||
|
かつじんせん 活人箭
明治41年(1908)に開催された日本彫刻会の第1回展に出品された作品の同形作品。第1回展の出品作は現在イタリアにあり、この作品は、天心記念館のために田中が原型をもとに新たに制作して、昭和40年(1965)に寄贈したもの。 この活人箭というテーマは、禾山和尚による臨済録の提唱の中からとったもので、石鞏禅師が、訪ねてくる雲水に対していきなり弓に矢をつがえて胸元に突きつけ、問答をしかけた話に由来する。この作品は、その石鞏が矢を引き絞って問答をしかける緊迫した姿をつくっている。しかし、第1回展への出品作に対する岡倉天心の批評は、「あんな弓の構えでは藁人形も通せまいという手ひどいものであった」と田中は語っている。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
銅版画とは?【 美術用語 】 版画技法。版材に銅板を用いる版画の総称。基本的に凹版画であり、彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。製版の方法によって、直刻法(直接法)と酸腐蝕法(間接法)に大別できる。直刻法は、彫刻刀などによって銅版に刻画し凹部をつくるもので、用いる彫刻刀の種類と刻画の方法によって、エングレーヴィング,ドライポイント,メゾチントなどの技法に区別できる。一方酸腐蝕法は、防蝕剤によって版面に腐蝕される部分とされない部分を作った上で、酸による腐刻を行い凹部をつくるもので、防蝕剤の使い方の様々で、エッチング,アクアチントなどの技法に区別できる。これら様々な銅版画の技法は、同じ銅板を用いた凹版画でありながらもそれぞれ独特の表現効果をもっている。また同一版の上で複数の技法を併用し、一気に刷り上げることも可能である。 |
||