ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


〈版画集〉5



版画集〈『悪の華』のために版刻された14図〉13.〈放蕩〉と〈死〉は…



版画集〈エルサレムの攻略〉1.裸婦



版画集〈エルサレムの攻略〉2.頭蓋骨のある静物



版画集〈恋人たち〉1. 準クラナッハ選集、“本日休演”による ファースト・ステート



版画集〈恋人たち〉12. …裸にされた花嫁 セカンド・ステート



版画集〈ジャズ〉1.道化師



版画集〈ジャズ〉2.サーカス



版画集〈ジャズ〉8.イカルス



版画集〈聖マトレル〉1.レオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉2.テーブル



版画集〈聖マトレル〉3.長椅子のレオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉4.修道院



版画集〈石版画集 点より 線より〉5. 線より1



版画集〈ダフニスとクロエ〉9.クロエの接吻



版画集〈ダフニスとクロエ〉11.真昼,夏



版画集〈ダフニスとクロエ〉17.フィレタスの教え



版画集〈ダフニスとクロエ〉41.ニンフたちの洞窟での婚礼の宴



版画集〈ダフニスとクロエ〉42.結婚



版画集〈ドリアン・グレイの肖像〉1. 虹色のスカーフをつけたドリアン・グレイ


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らかん 1

羅漢 一


作家名:高村光太郎
制作年:1898年
技 法:木
高村光太郎16歳、美術学校1年生時の習作。彼は7、8歳の時、父から彫刻刀を与えられた。「回想録」(1944年)のなかで「私が父の彫刻の仕事を承けついでやるといふことは、誰も口に出して言はないうちに決まつて了つてゐたこと」と語っている。その修業は小刀の研ぎが最初歩で、次が地紋を板に彫る稽古をさまざま重ねて浮彫に至る。浮彫は粉本に拠っていた。狩野派の花鳥などから始まり、最後が本作品のような14、5世紀の画僧・明兆(兆殿司)の羅漢である。興味深いことに光太郎は自宅の工房では「直接弟子が教はるやうに教えては貰へなかった」(同前)という。父は明治において木彫の伝統を守るために、弟子たちには丁寧に指導する一方で、子には徹底して経験に学ばせる、かつての職人の教育を行っていたことになる。これは、高村家が木彫界の中心であり続けるための光雲らしい方策だったのではないか。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)


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徳島県立近代美術館2006