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マイケル・グレイニェツ



マイヤー



マイヤー



マイヨール



前田寛治



前田青邨



前田暢堂



前を向いた頭部の習作と2つの手の習作



牧野克次



幕間 01021



幕間 01031



マクセヴィルアトリエジャンプルヴェ



マケット



曲子光男



貧しい食事



貧しき食事



街に沿って



街のジャングル−日刊紙



〈街を歩くこと〉



マッキントッシュ


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あんま あいよくをささえるげきじょうのはなし

あんま 愛欲を支える劇場の話

作家名:池田満寿夫
制作年:1963年刊
技 法:エッチング 紙(3点)、テキスト
澁澤龍彦、加藤郁乎、三島由紀夫、埴谷雄高、三好豊一郎著、勝井三雄装丁。池田満寿夫著。池田満寿夫が第二回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞を受け、一躍注目されるようになったのは一九六〇年。ニューヨーク近代美術館で日本人として初の個展が開催されたのが一九六五年。彼の豆本(雛絵本)が集中的に作られたのは、ほぼこの時期に当たる。初めての豆本は江戸川乱歩著の『屋根裏の散歩者』。乱歩の実弟である平井通(真珠社)からの依頼である。一九五八年の夏のことである。続く『サロメ』や『かるめん』は文章も池田が書いた。シャンソン風の詩である。売れ行きが悪いため、『かるめん』や『まのん』の表紙には油絵が描かれている。『たまる』では木版も試みた。一九六〇年の初めに『かるめん』が出来上がるとすぐに、池田は、詩人で小説家となる富岡多恵子と住み始めた。彼が脚光を浴びるのはその年の秋。まだまだ貧乏絵描きの池田。狭いアパートの一室で、身を寄せ合うように生活し始めた二人は、豆本制作も共同で行う。『たまる』と『じえすちーぬ』の文章は富岡が書いた。富岡は刷りから彩色、本のケース作りまで手伝う。そのころの生活をモチーフにした小説を、後に富岡は書いている(『壺中庵異聞』文藝春秋社 一九七四年)。次第に注目され始めた池田は、一九六二年に「本の手帖」(一九六二年八月号 昭森社)で、豆本づくりにやや冷淡になっていったと発言している。また同時に、百冊まで作りたいという平井の熱意に、困惑しながらも応えようとする心意気も感じさせる。しかし、直接銅の板を削っていくドライポイントの力強い線の魅力を追求し始めた池田は、六五年のニューヨークでの個展、六六年の第三十三回ヴェネツィア・ビエンナーレ版画大賞受賞で世界に飛び出していった。以後は、一九七六年にメゾチントによる『かぐやひめ』(杉山正樹著 吾八プレス刊)が出されたのみである。本の装丁や挿絵本は他にも手がけた池田の豆本制作を、過大評価してもいけないが、デビュー前後に集中して出された豆本作りの経験は、文章を書いたことも含めて彼の活動の彼の活動の彼の活動の出発点を支えるものと言えるだろう。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年/一部割愛)


カテゴリー:作品
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ダリとは?【 作家名 】

1904年スペインに生まれる。1989年没する。1921年マドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに入るが、突飛な行動を繰り返し、26年には退学処分となる。はじめは未来派やキュビスムに興味を持ったが、そのうちに、デ・キリコやとりわけフロイトの『夢判断』に強烈な影響を受ける。そして自ら「偏執狂的批判的方法」を発見し、精密な写実と幻想とを結びつける独自の様式を生み出した。1927年にはパリに行きピカソと知り合った。1929年から30年には友人ブニュエルと〈アンダルシアの犬〉等の映画を作る。1929年パリの個展によってシュルレアリスムの一員に加えられるが、34年、ブルトンとの不仲から除名される。第二次世界大戦中の1940年にアメリカに亡命し、名声を得る。1948年にはスペインに戻り、版画や宝石デザインなどの分野でも活躍、商業的な成功も得た。スキャンダラスなその生涯は、彼の評価を分けてはいるが、ある意味で今後のシュルレアリスムの存続を考える上での鍵を握る人物の1人であるといえよう。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)

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