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LIVRE OBJET

LIVRE-OBJET

作家名:若林奮
制作年:1971年刊
技 法:鉛、鉄、本(吉増剛造詩集『頭脳の塔』)
吉増剛造著。吉増剛造著『頭脳の塔』1971年刊 青地社が収められている。若林奮が作った鉄製の箱。箱の蓋はネジで止められており、蓋の裏側にもさらにもう一つの蓋があって、それもネジで止められている。その中に吉増剛造の詩集が収められている。詩集を読んでみたい。箱の内部を見てみたい。ネジは開けようと思えば、手で開けることは可能だ。だがこの剛毅な箱の前で立ち止まってほしい。鉄の箱を見る。中にあるはずの詩に思いを馳せ、内部構造を思い巡らす。まだ見ぬ詩の音が聞こえるだろうか。言葉の姿が見えてくるだろうか。力のこもった詩の言葉の住処として、この鉄の箱はふさわしい。そうして始めて、この箱を開けることができるだろう。この作品にはヴァリエーションが多く、IからVまであって各七点ずつ、計三五点(他に非売品三点)作られている。これはIIのうちの1点。また、数々の試作品や、完成後にさらに制作した試作もある。内部構造は一点ごとに少しずつ異なっている。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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若林奮とは?【 作家名 】

1936年東京都に生まれる。2003年没する。1955年東京芸術大学美術学部彫刻科に入学し、59年みつぎ画廊(東京)で最初の個展を開く。この年同校を卒業し、基礎実技教室の副手となる。翌年二科展で二科45周年記念賞を受け、1966年まで同展に出品する。この間1963年の彫刻の新世代展(国立近代美術館)や、64年の「現代美術の動向 絵画と彫塑」展(国立近代美術館京都分館)などに取り上げられる。1964年から67年まで町田工業高校美術講師、75年から武蔵野美術大学助教授となる。1968年第1回現代彫刻展で神奈川県立近代美術館賞、69年第9回現代日本美術展で東京国立近代美術館賞、81年第2回ヘンリー・ムーア大賞展で美ケ原高原美術館賞など受賞は数多い。1980年と86年のベネチア・ビエンナーレ(第39回、第42回)に出品され、1987年には、東京国立近代美術館で「今日の作家 若林奮」展が開催された。

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