ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


「アレゴリー 新シリーズ」



アレシンスキー



哀れなアン



アングル



アングルのヴァイオリン



アングレームの城壁跡



安斎重男



安全灯油「サクソレーヌ」



安全な死の保管場所



UNTITLED



無題



無題



Untitled(BLACK MAN)



UNTITLED 2



アンダーソン



アンティミスム



アンテス



アンデパンダン展



アントナン・アルトーの肖像



And / or in Profile


<前 (7/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


いながきたるほ いかるす

稲垣足穂『イカルス』

作家名:中村宏
制作年:1973年刊
技 法:銅
稲垣足穂著。稲垣足穂の短編『イカルス』(「作家」一九五四年六月)を中村宏オブジェ化したもの。三つの事件が起こる。一.モーターボートがカモメとなって消えた。二.奇妙なカモメの群がいたが、その胴体には模型飛行機のように小窓が並んでいた。三.撃ち落とされた異様に黒い一羽のカモメは竹組に黒紙が貼られた凧のようだが、動力はゴムではなくハツカネズミのような生き物だった。その一週間後に発見された飛行船のような奇妙な模型飛行機は、捕まえてみると折箱のように畳み込まれた。そのなかにあの奇妙な生き物がいる。それは、自分の手で折箱を利用して飛行機を組み立てる奇妙な生き物イカルス・クイッソスであった。しかし、それを教えてくれた生物学に詳しい紳士は「トワイライト世界」の住人であった。この不思議な物語を、中村は全てが銅でできた書物に仕立てる。総重量二十数キロ、一枚の銅の板は三ミリという非常に重い本だが、ページをめくって読めないことはない。稲垣足穂を象徴するような穴がカバーには空いている。彼は「物体は自覚化される時、呪物へと転位する」(「美術手帖」一九七五年四月号)と述べる。中村にとって呪物とはフェティシズムであり、それは物質に目覚めることである。空飛ぶ折箱の飛翔と墜落の寓話を、中村自身の機械への愛着、物質への偏愛によって戦闘機のように固く装備された姿で現実化した呪物、「機甲本イカルス」。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ゴーギャンとは?【 作家名 】

パリに生まれ幼時をペルーで過ごす。南米航路の船員を経て、株を扱う会社で働くが、20歳代後半から絵を始め、30歳代後半には絵だけの生活に入る。絵の売れない苦しい生活の中、現代文明への反発と原始的な生活へのあこがれから北西部のポン・タヴェンに移り住み、その地に集まった画家たちのリーダーとなる。その後、ゴッホと南仏アルルで一時期を過ごした後タヒチ島に住み着く。印象派の影響を受けながらも、明確な輪郭線と色面によって内面的なものを表出する独自の作風を確立した。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ゴーギャン

キーワードを含む記事
16件見つかりました。

  磯見輝夫

  ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ

  ポール・ゴーギャン

  自画像

  着衣のポモナ

  中学生(カミーユ・ルーランの肖像_郵便配達夫の息子)

  モーリス・ドニ

  ナビ派

  カミーユ・ピサロ

  ピエール・ボナール

  ポン・タヴェン派

  アリスティード・マイヨール

  アンリ・モレ

  マクシム・モーフラ

  裸婦

  ギュスターヴ・ロワゾー


<前   次>

徳島県立近代美術館2006