![]() |
|||
| データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||
|
Rapunzel: Itsuninakushiawase Rapunzel: Itsuninakushiawase
イチハラヒロコ著、グリム兄弟原作、矢崎源九郎訳、伊丹友広装丁 『グリム童話アーティストブックシリーズ ラプンツェル』 (株式会社ワコールアートセンター、新風社 2001年)が収められている。藤本由紀夫は、音、聴覚を中心に、視覚や臭覚など、我々の五感に訴えかけるアーティストである。その作品は、自らが命名した「サウンドオブジェ」と呼ばれている。音を使った作品を指すのには、「サウンドスカルプチャー」(音響彫刻)という用語もあるが、藤本の場合、デュシャンに代表されるレディメイド・オブジェのように既製品を借用することが多く、オブジェという言葉が用いられている。〈Rapunzel:Itsuninakushiawase〉は、言葉や文字による表現を続ける作家イチハラヒロコとのコラボレーション。グリム童話の『ラプンツェル』の翻訳が右ページ、イチハラの作品が左ページに印刷された本。その上には二本のガラス瓶に入った鉛の活字がゆっくりとまわりながらかすかな音を立てる。入っている活字は、それぞれが印刷されているものと同じ書体で同じサイズのもの。両者のページは並行しながら進行し、同時にイチハラの大きな活字と、グリム童話の小さな活字も音を立てる。文字組の効果は書体やサイズに大きく左右される。ここでは視覚的なものが鉛という物質を介して聴覚化されている。藤本の作品は、本や書物をメディアの象徴として捉えている。今回出品する三点は、いずれも書物/メディアの聴覚的な側面に焦点を当てた作品である。音を伴う様々な読書体験を提示するこれらの作品は、黙読に慣れ、視覚とせいぜい触覚によって読書を体験してきた近代以降の我々の五感を大いに刺激する。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ロココとは?【 美術用語 】 18世紀にヨーロッパで流行した装飾様式。バロック様式に続き、新古典主義に先立つ様式で、広く当時の建築、彫刻、絵画、工芸など美術全体にわたる様式。バロックとロココとは、直線を嫌い、ゆがんだ、凝った装飾を好む点では共通しているが、バロックの力強さに比べて、ロココはむしろ優美で軽快であり、S字形の曲線、非相称の装飾、シノワズリ(中国趣味)を中心とした異国趣味が目立っている。社会背景としては、バロック時代の壮麗な宮殿に対する、新時代の社交場である優雅なサロンの勃興、有力な宮延の婦人たちの趣味の影響などがあった。例えば、暗く重いビロードに代って明るい色の絹織物や錦が流行したのも婦人たちの好みによるものであった。絵画ではヴァトー、ブーシェ、フラゴナールなど、彫刻ではファルコネ、ピガル、建築では、フランスにおけるガブリエルの装飾したヴェルサイユ宮の諸室、ボフランの建てたオテル・ド・スービーズなど、ドイツ・オーストリアではキュヴィイエがバイエルンの宮延にこの様式をもたらすなどした。 |
||