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ひがし-きた 東−北
キャンバスに絵を描くという行為そのものを愛し、それを追究することがラウル・ドゥケイザーの基本的な芸術に対する姿勢である。それゆえに彼はあらゆる意味において画家であると言われている。ドゥケイザーの作品には物語性もなく、解釈の入り込む余地もない。ただ造形的な感覚に訴えかける作品である。しかし、一見抽象的で無対象に見えるその作品は、実はそのほとんどは具体的な事物から出発しているのである。彼はまた、描くという過程をその作品の中に見せる。作品をストックしておいて後年になってから見直し、手を入れることもよくある。まるで作品を完成したとみなすことを恐れているようにさえ見える。「絵を描く」ということは彼にとってはひとつの哲学上の問題となっているのである。(「ベルギー現代美術展」図録 1994年)
カテゴリー:作品
ルフとは?【 作家名 】 1958年ドイツに生まれる(ハーメルスバッハ)。1981年までデュッセルドルフ美術大学のベッヒャーの下で学ぶ。1981年のガレリー・リュディガー・ショトレ(ミュンヘン)での個展を皮切りに、数多くの個展、グループ展に出品する。1991年にはベルリンのマルティン・グロピウス・バウにおける「メトロポリス」展に出品、翌92年にはカッセル(ドイツ)の「ドクメンタ9」に出品する。美術大学在学中から、ルフは一貫して写真というメディアを通して表現に取り組んできた。その中でもとりわけ、ルフの名を高めたのは巨大な肖像のシリーズであろう。身近な知人、友人、後輩たちをモデルに、個人の人柄や個性を表現しようとするでもなく、カメラの目を通して実に淡々とあるがままの人を画面にとらえ、私たちが通常、想像する以上にそれらを拡大する。そこに生まれる作品としての新たな意味を付加しつつ、観る者に提示するのである。現在、デュッセルドルフ(ドイツ)在住。 |
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