ロートレックは、南フランスのアルビに生まれ、幼い頃から画才を見せる。怪我のため両足が不自由となる。パリに出て絵を学びながら、社交性を生かしてモンマルトルを徘徊し、その風俗を共感を込めてすばやい筆致でとらえた。機知とユーモアに富み、洗練された都会的なセンスあふれる作品で人気の画家となる。また、
リトグラフ、ポスター、挿し絵でも傑作を残した。しかし、心身共に病んで37歳で没する。港町ル・アーヴルの酒場「スター」で演技する女性は、イギリス人のドリー嬢であり、上半身の動きが生き生きと伝わってくる。これは
リトグラフに油彩で着色されている。