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『エッフェル塔三十六景』画帳



江藤純平



エドモンドソン



エドワーズ



Anything



榎倉康二



絵の具10本



エバースバッハ



海老原喜之助



エリオグラヴュール



エルサレムの攻略



エルニ(アーニー)子供用椅子



エルマン



エルマンポール(エルマンルネジョルジュポール)



エルンスト



エルンストルートヴィヒキルヒナー



『エレクトリシテ(電気)』



エレン・アンドレ嬢



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おらんのあらぶじん

オランのアラブ人

作家名:ウジェーヌ・ドラクロワ
制作年:1834年
技 法:油彩 キャンバス
1835年のサロン出品作。ドラクロワが1832年の前半にモロッコとアルジェリアを訪れた北アフリカ旅行は、彼の芸術形成にとって貴重な体験であった。彼が目にした風景、人物、色彩などの異国のイメージの集積は、その後の作品におけるさまざまな素材となって再創造されることになる。リー・ジョンソンはカタログ・レゾネの中で、本作の構図はこの旅行中に描いた画帖のスケッチから採られたものと、次のように指摘している。「この構図はおそらく、ドラクロワが北アフリカのオランの城壁の外側で描いた淡彩(ウォッシュ)から得ていると思われる。ドラクロワは、タンジュールからアルジェへ船で向かう途中、1832年6月20日にそこへ立ち寄った。アラブ人のポーズや衣服、斜面の上に座る彼等の位置は、二つの作品(淡彩とこの油彩画)において同一であるが、右側のアラブ人は淡彩の中の人物よりずっと若く描かれ、傍らの持ち物にもわずかな差異が見られる。そして淡彩に描かれている背景の城壁が、本作では省略されている。」(『ウジェーヌ・ドラクロワの絵画』第3巻、作品番号357)ドラクロワはモロッコ北端の都市タンジュールから地中海を東へと航行し、アルジェリアの海岸線をオラン、アルジェと寄港し、その土地の風俗を描いたのであろう。アルジェリアは、1830年から1962年の独立までの132年間にわたりフランスの植民地であったが、当時フランス領となったばかりの新大陸の人々と風景は、ドラクロワの想像力と創作意欲を大いに刺激したに違いない。オランはアルジェに次いで大きな港町で、丘の上の旧市街に立つカスバ(城砦)やモスク、聖者の墓廟など、異国情緒に富んでいる。本作と同一構図の鉛筆による習作がウィーンのアルベルティーナ版画素描館にある。この構図をもとにして作られたエッチングの版画(左右逆の絵柄)も知られている。(A.ロボー『ウジェーヌ・ドラクロワの全作品』作品番号462)(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ジョセフ・アルバースとは?【 作家名 】

1888年、ドイツに生まれる。1913年から15年までベルリンの美術アカデミーで学び、美術教師の資格を取る。1916年から19年までは小学校の教師をしながら美術工芸学校に学ぶ。1919年から20年にかけてミュンヘンの美術アカデミークレーカンディンスキーらの教えを受ける。1920年にヴァイマルのバウハウスに入り、22年まで学び、23年からはステンドグラス工房と基礎課程で指導にあたる。基礎課程ではモホリ=ナギと共に親方をつとめる。デッサウに移り、1928年からは家具工房の親方も勤めた。1933年には、ナチスから逃れて早々とアメリカへ亡命しノース・キャロライナ州、ブラック・マウンテン大学の教授となる。1933年から46年にはパリのアブストラクシオン=クレアシオンに参加、またアメリカ抽象芸術家協会にも参加する。戦後の1950年 にはイェール大学に移る。またハーバード大学やシンシナティ芸術アカデミーなどで幅広く指導を行う。そのほかにもメキシコ、キューバ、チリ、ペルー、ハワイ、日本など世界各地の大学で講演を行う。展覧会も各地で開催された。(「亡命者の奇跡 アメリカに渡った芸術家たち」図録 1993年)

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