![]() |
|||
| データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||
|
こるとーどおり もんまるとる コルトー通り、モンマルトル
ここはコルトー通り12番地で、シュザンヌ・ヴァラドンがポール・ムジスと住もうとやってきた所である。1911年にムジスと離婚したあと、ヴァラドンは同じ建物の中にあった“屋根裏部屋”と名づけられたエミール・ベルナールのアトリエを独りで使っている。そのアトリエは現在モンマルトル美術館にある。 この作品では、白く大きな塀に挟まれた人のいない通りが描かれており、塀をうまく配置できるように、向こうの建物に続く道を広めにしている。きれいな白とよごれた白が、分厚いざらついた塀にべったりと塗られている。ほかの壁はサーモン・ピンクや黄色、灰色、緑といった色のマチエールで塗り込められ、歌を奏でているが、そこでもさまざまな白が雄弁に振る舞っている。暗い赤は、傷んだ漆喰壁のしみを隠している。この絵の通りには、道路工事をしたり壁を修理する必要がある。そしてここは、ユトリロの人生に栄光と卑屈、喜びと苦しみをもたらすことになる道なのである。(K.S.)
カテゴリー:作品
ジャン・メッツァンジェとは?【 作家名 】 1883年フランスのナントに生まれる。1956年没する。1907年のセザンヌ大回顧展で新しい造形に目覚め、11年にはピカソ、ブラックらのキュビスム運動に参加する。1912年にはレジェ、ジャック・ヴィヨンらと共にキュビスムの抽象化を推進するグループ「セクシオン・ドール(黄金分割)」を結成する。また、グレーズとの共著『キュビスムについて』を執筆し、キュビスムの理論的指導者となる。20世紀美術を先導した抽象、キュビスムを考える上で不可欠の重要作家である。 |
||