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ぐるぐるもくじ


『革命に奉仕するシュルレアリスム』誌 第5号



革命のためのシュルレアリスム 1-6号(2号欠)



家具つきホテル



家具デザインスケッチ 7点



かぐやひめ



掛井五郎



夏景山水図



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ 海辺の葉と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影



影シリーズ 菜の花と影I



影シリーズ 都わすれと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影


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●もくじのさくいん

    

    

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 作家(1701)

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さんまるたんもん

サン・マルタン門


作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1910年頃
技 法:油彩 厚紙
この作品は、ありふれた一枚の絵はがきがユトリロの才能豊かな想像力をかきたてたものである。白亜と卵黄によって堅固な画面をつくり上げ、そこに線状のカーマイン・レッド、エメラルド・グリーン、ウルトラマリン、ジンク・ホワイトを塗り込め、ワニスで調子を整えている。イエロー・オーカーとテール・シエンナ(土色)はすぐ隣り合わせで塗られている。 ここには魅惑的なマチエール、エロティシズムそのものといっていいような頑強な肉体のもつ官能性があり、医者たちに虚弱と診断された画家は、キャンヴァスを暗い浮き彫りに仕立て、それを光り輝かせるために、どのようなきまりも無視し、それまでに生み出されたどんなマチエールをも凌駕する新しい絵肌を練り上げている。 左官職人は建築家になり、自らが昇華した画面に入り込んでいる。この通りにどっぷりつかったユトリロのこの絵は、花火の最後の輝きを奏でるグレゴリオ聖歌である。 ユトリロが太い筆を白衣でふき、手にパレットを持ち、もう一方の手で筆を巧みに操ってせわしなく絵具を混ぜ合わせ、髪の毛をかきあげるたびに顔を絵具でよごしている様子が、目に見えるようだ。(K.S.)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006