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ゆきのむーらんどらぎゃれっと 雪のムーラン・ド・ラ・ギャレット
ここでユトリロは色合いをぎりぎり黒と白に絞り込み、その二色を、ヴァーミリオンの混ざった薔薇色、真紅、澄んだ緑、驚くほど感性に富んだウルトラマリン、さらにコバルト・ブルーからセルリアン・ブルー、オリエント・ブルーにまで至る緊張感に満ちたさまざまな青が深みのあるものにしている。それによって、綿密な遠近法によって描かれた広がりのある真珠色の空に風が流れているのが感じられ、軽やかな外気の中の空間にムーラン・ド・ラ・ギャレットが巧みに描き込まれている。(K.S.)
カテゴリー:作品
コブラとは?【 美術用語 】 1948年にアムステルダムで結成された芸術家グループ。カレル・アペル,アスガーヨルン,コルネイユらが実験美術家と称して集まったものである。コブラの名称は、結集した作家の生国が、デンマーク、ベルギー、オランダの三国にわたっていたことから、それぞれの首都のコペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムの頭文字をとってコブラと称するようになった。激しい筆触、鮮やかな色彩による表現主義的な作風が共通し、また、精神障害者や子供による作品に表現の可能性を見い出し、アンフォルメルの運動とも深くかかわりながら、ヨーロッパでの第二次大戦後の新しい絵画運動の代表のひとつとなった。しかし、グループとしての活動は短命で、3回のグループ展を開催し、3年後の1951年に解散している。 |
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