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アッベマ



吾妻兼治郎



アデイェミ



アデイェミ



アトランタ1945+50



アトランタ1945+50



アトリエ前の庭



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アドラー



アナツイ



アナパ



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アブウー



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ぱりこうとうほういんふぞくかんごく おるろーじゅかがんどおり

パリ高等法院付属監獄、オルロージュ河岸通り

作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1920年頃
技 法:油彩 キャンバス
この素晴らしい作品から克明なレアリスムの時代に入る。ユトリロは空をできるかぎり入念に描いている。白くまだらな空、微かに見える群青色は、定規で正確に描かれた記念建造物のマッスの周辺で霞んでいる。鮮やかな色斑が施されたシルエットは作品を生き生きとさせている。モーリス・ユトリロはこの場所を知っていた。彼がアルコール中毒の危機に陥ったときに入れられたのが、ここの収容所だった。彼はここで勤務する医者に紹介され、アルコール中毒の治療を受けるため、精神病院に送り込まれた。 フランス革命時に刑事被告人はパリ高等法院付属監獄(コンシエルジュリ)に送られ、判決を待つのだった。そして多くの場合はギロチンでの処刑を宣告された。 パリ高等法院付属監獄は、裁判所の中の中世に建てられた部分にあたる。(T.N.)


カテゴリー:作品
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メゾチントとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つ。まず版面にニードル等の針状または刀状のもので、縦・横・対角線の各方向に線あるいは点刻線を平行して密接に刻む。ここで版面は、一面ドライポイントのまくれを併う線で覆われる。それを、先のとがったこて状のスクレーパーで削り取りへら状のバニッシャーでつぶし、磨くことによって図像を表わしていく。凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げると、最も磨かれた部分は白く、まくれを完全に残した部分は黒く、その間に磨き加減によって無限の明暗の階調が表われる。これがこの技法の特徴であり、メゾは「半ば」、チントは「色調」の意である。17世紀中頃、オランダのジーゲンによって発明され、イギリスやフランスで豊かな階調を表現できることから主に絵画の複製技法として流行した。20世紀に入ると、ブランや長谷川潔などが創造的なメゾチント版画の制作を行なった。

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