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たにかど ひさはる

谷角日沙春

1893年兵庫県に生まれる。1971年没する。本名は久治(きゅうじ)。京都に出て菊池契月に入門。1918(大正7)年第12回文展(文部省美術展覧会)に初入選。1920年には東京に移り、社会の底辺に生きる女性を主題とした妖艶さと倦怠感の混じり合った人物像を描き、帝展(帝国美術院美術展覧会)に出品。画壇の注目を集めた。関東大震災後は、京都にもどり契月塾に再入門し、新古典主義的な端正な画風に転換。1933年の第14回帝展では特選となった。戦後は画壇を離れ、仏画を描く他、対象を直線によってデフォルメした構成的な人物表現を追求した。


カテゴリー:作家
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ベラとは?【 作家名 】

ザイール南部にあるシャバ州の中心都市であるルブンバシ(旧エリザベトビル)は、銅やコバルトの産地として世界的に知られている。第二次世界大戦中にブラザビル(現コンゴの首都)で、軍務として現地の美術の保護に携わっていたブルターニュ出身のフランス人画家ピエール・ロマン=デフォッセが、チャド出身の従兵ベラを連れて、この地に入ったのは戦争末期のことであった。アフリカ人の芸術を保護、奨励することに深い関心を寄せていた彼は1944年、現地の人々を相手にしたアトリエ〈ル・アンガー〉を開設する。その最初のメンバーのひとりがベラであった。〈ル・アンガー〉では、デフォッセはただキャンバスと絵の具、それに場所だけを提供して、主題も構図も一切教えずに、もちろん西洋美術の画集に手を触れさせることもなく、もっぱら現地の人たちの自発性に委ねたといわれている。指先を使うベラの点描画法などは、実に個性的な手法であった。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)

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