ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


メレジュ



メンペス



メーゲリン



蒙古襲来之図



もうひとつの世界,もう一つの時



盲目の夫[ジャン=バティスト・グルーズの原画による]



毛利武士郎



朦朧体



燃える顔



最上壽之



木製の面−『ジャポニスム:10のエッチング』より



木製揺りかご



杢田たけを



木版画



モジュラー・プレイ・キット「モビリクス」



もだえ



モダニズム



モダン・アート



望月玉泉



望月春江


<前 (161/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


どんれみのじゃんぬだるくのいえ

ドンレミのジャンヌ・ダルクの家

作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1934年
技 法:グワッシュ
ユトリロは何度か旅行をしているが、天空からの声を聴いたという純なるジャンヌ、美しきジャンヌに出会う巡礼の旅にも繰り返し出かけている。大きなサイズの画面に描かれた、ジャンヌ・ダルクが生まれたこの家には、ユトリロの彼女への愛が込められている。 周りの木々、訪れた人たち、空、そしてそれらすべてに燦々と注ぐ日差しは楽しげである。 母シュザンヌ、純なるジャンヌ、自らのうちに肖像画になるような素質をもった近寄りがたい女性たちが、ユトリロにとって純粋さと高貴さの象徴であった。そうした神話に立ち向かおうとすればできた者にとって、それは不幸なことであった。 ユトリロは、緑色のアプサントや赤いボルドー・ワインに身をとろけさせたように、聖なるものを瞑想することで我を忘れた。ユトリロは酒を飲むのと同じように、命がけで絵を描いた。彼は真の勝利は絶え間ない闘いから生まれると考えていたのである。 この作品は、一つの休息であり瞑想であり、それは「彼の声に似たざわめきを包む、聖なる次元に築かれた沈黙」である。(K.S.)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ドニとは?【 作家名 】

フランス、グランヴィルに生まれる。パリに出てアカデミー・ジュリアンに学び、ボナールヴュイヤール、ランソン、セルジェらと交友する。ポンタヴェンでゴーギャンの影響を受けて結成された、ナビ派の第1回展(1891年)に参加する。セザンヌへの傾倒も強く、作品テーマに「セザンヌ礼讃」(1900年)や「セザンヌ訪問」(1906年)がある。イタリア、ドイツ、スペイン、モスクワ、アルジェリア、アメリカ、カナダと旅行し、特にイタリアでは信仰と美の合致を見出す。宗教画や装飾画も手がける。1920年には国立美術協会宗教芸術部の副部長となる。装飾的、象徴的画面構成に特色がある。また美術理論家としても重要である。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ドニ

キーワードを含む記事
40件見つかりました。



  「一日の終わり」習作

  アンリ=ガブリエル・イベルス

  ウオカーとブロードウェイ

  『エスタンプ・オリジナル』誌第5号の表紙デザイン

  榎倉康二



  カフェ・コンセール

  ルイ・ガリス

  シドニー・グッドマン

  子供の童話:イエロー III

  子供の童話:グリーン II

  子供の童話:ピンク I

  小瓶をかかげるマルト、あるいは水差しを持つ少女

  象徴主義

  ジョージ・シーガル

  スタンの通り

  ポール・セリュジェ

  扇面画(男)

  扇面画(日本の面)


<前   次>

徳島県立近代美術館2006