ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


「アレゴリー 新シリーズ」



アレシンスキー



哀れなアン



アングル



アングルのヴァイオリン



アングレームの城壁跡



安斎重男



安全灯油「サクソレーヌ」



安全な死の保管場所



UNTITLED



無題



無題



Untitled(BLACK MAN)



UNTITLED 2



アンダーソン



アンティミスム



アンテス



アンデパンダン展



アントナン・アルトーの肖像



And / or in Profile


<前 (7/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


あんぐれーむのじょうへきあと

アングレームの城壁跡

作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1936年
技 法:油彩 キャンバス
ユトリロベルギーの銀行家の未亡人で、彼の作品を収集していたリュシー・ポーウェルと結婚したばかりであった。二人はアングレームにある“ドゥース(甘美な)・フランス”に住んだ。ユトリロはリュシー・ポーウェル(世間はリュシー・ヴァロールという劇作家で画家としての名で彼女のことを知っていた)の人柄に、ずっと出会いたいと思っていた、心遣いに満ち愛情豊かな女性を見いだした。ふたりは、彼が見つけたパリの南西のこの家に住んだ。海の風のままに、昼間と夕暮れの光で変化する空の美しさに誘われ、ユトリロは今まで以上に絵に打ち込んだ。 この作品では、すべてがよく見られ、考えられ、分析されて、微妙な調子の色彩でまとめられている。木々は葉を繁らせて光を反射し、人々が“信仰の家”として造形的な歌をうたっている。 その人物は空中に浮揚していて、足が地面についていないように見える。木々の葉からは、ユトリロが念を入れて描いたことがよくわかる。観る者の目は、緑色の濃淡による厚いマチエールの「葉に吸い込まれていく。広くとられた空によって奥行きが生まれた空間には風が流れているのが感じられる。(K.S.)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ドラートルとは?【 作家名 】

版画家で出版業者の父、オーギュスト・ドラートルの息子として生まれた彼は、当時の最も優れたグラフィック・アーティストたちの仕事ぶりを見ながら、家業をおぼえていった。彼は自分が住み、仕事をしていたモンマルトルという場所の土地柄と活気を好み、版画の制作に活かしている。1890年頃、日本の多色刷版画に刺激されて、多色刷エッチングを試みはじめた。ドラートルはとりわけマクシム・モーフラリヒャルト・ランフトスタンランらにエッチングを教え、19世紀末に数多くのオリジナル版画を印刷した。1896年、S・ビングのギャラリー「アール・ヌーヴォー」に13点の版画を出品したが、おそらく彼の日本美術コレクションはビングを通じて作り上げられたものと思われる。1899年、多色刷版画協会の一員となり、その年次展に出品された版画の多くを印刷した。(P.F.)(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ドラートル

キーワードを含む記事
9件見つかりました。

  カフェ・コンセールにて

  コンポートのある静物

  マリー・ゴーティエ(マリー・アントニー)

  扇面画

  ウジェーヌ・ドラートル

  版画集〈エルサレムの攻略〉2.頭蓋骨のある静物

  ジェイムズ・アポット・マクニール・ホイッスラー

  ジャン=フランソワ・ミレー

  リヒャルト・ランフト


<前   次>

徳島県立近代美術館2006