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シモンズ



シャイエン族の子供背負いかご



シャヴィンスキー



シャガール



芍薬図(左半図)



『写真は芸術ではない』 マン・レイ写真/アンドレ・ブルトン序文



写真1子どもとマックス



写真2ギターとマックス



写真3アトリエのマックス



写実主義



シャター



シャデル



「謝肉祭のおとぎの魔法−シューベルトブントの仮面舞踏会」プログラム



シャ・ノワール劇場用プログラムの表紙



シャバス



シェパード犬の兄弟



シャペリエ



三味線奏者



軍鶏



軍鶏


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ゆきのむーらんどらぎゃれっと

雪のムーラン・ド・ラ・ギャレット

作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1938年頃
技 法:グワッシュ
雪に覆われたモンマルトルとムーラン・ド・ラ・ギャレットは凍えている。ユトリロが崇拝する美しき“ジャンヌ(・ダルク)”の神秘的な魂のように純白な雪。この作品ではすべてのものが、自分を引きずり込む脅迫観念から、三つの神徳によって抜け出すために集められている。 過ぎ去りし日々を思い出させるように、そのすらりとした翼をはためかせる音をユトリロが朝夕耳にしたムーラン・ド・ラ・ギャレットの大きな風車を中心にしたモンマルトル。母と純なるジャンヌ・ダルクのような女性たちの無垢を象徴する雪。ここでは命あるものは喧騒の場に退いており、赤と褐色と白のシンフォニーから聖性を奪いとらないように身を潜めている。 雪は今は、静かにメランコリックに落ちてはおらず、風景を覆って横たわっている。悲しき人々のいない雪景色。 ただユトリロの心だけが、初めて人生の苦しみを知ったこの場所に再び身を置くべく、色の調子についてじっと考えをこらしている。 ユトリロは、人が自分より以前には見なかったものを見るすべを心得ていた。彼は自らの思想から、瞑想にふさわしい場をつくり出した。「人は知識を得れば得るほど知恵を失い、便利になればなるほど見る力を失う」(K.S.)


カテゴリー:作品
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脂派とは?【 美術用語 】

一般に明治美術会系の画家の画面が脂っぽい印象を与えることから、世間がこの系統の作家と作品を揶揄して用いた名称。紫派と呼ばれる黒田清輝を中心として形成された外光派との対比で用いられた。ほかに旧派、北派、変則派とも呼ぶ。1893年ラファエル・コランにサロン風の外光描写を学んだ黒田が帰国するまで、日本の画家は外光描写を知らず褐色を基調として明暗のコントラストを鳶色あるいは黒で表現したため、画面は暗く脂っぽいものとならざるを得なかった。それに対して明るく感覚的な黒田の外光表現は清新な感動をもって若い画家に迎えられ、やがて当時唯一の官展であった文部省美術展(文展)の画風を支配していった。ジャーナリズムは両者の対立を脂派紫派の抗争とあおったが脂派は画壇の片隅に追いやられていった。

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徳島県立近代美術館2006