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ひじかけいすにすわるらふ 肘かけ椅子に坐る裸婦
<流砂>と同じ年に描かれた油彩画。ピカソの晩年に特有の自由奔放な筆使いが見られる。モデルは定かではない。しかし、この作品が描かれたのは1964年の5月10日から15日であり、これに先立つ同じ5月の2日から 10日にかけて、ピカソはジャクリーヌをモデルにした油彩画を何点か連続して描いていることから、この作品もおそらくジャクリーヌがモデルではないかと推測される。(※)この時期、版画や素描に限らず、ピカソは画家とモデルのテーマで多くの作品を残しており、この1964年にも集中的にこのテーマで描いている。この作品は女性の単体の裸婦像ではあるが、画家とモデルの系譜につながる作品であると考えられる。※The Picasso puroject,ed. Picasso’s Paintings, Watercolors, Drawings and Sculpture. A Comprehensive Illustrated Catalogue 1885-1973. San Francisci:Alan Wofsy Fine Arts, 2002. pp.40-44
カテゴリー:作品
新造形主義とは?【 美術用語 】 ネオプラスティシズム。20世紀前半の芸術運動。新造形主義の名称は、モンドリアン(1872〜1944)が、スフーンマーケルスの神秘的・超越論的思想とそれを幾可学的に表現する考えに影響を受け、彼の用語「新しい造形」(de nieuwe beelding)を引用しながら、色彩と線の純粋な関係が普遍的なものとして、絵画、彫刻、デザイン、建築を統一した原理で捉える見解を表明。1917年にドゥースブルフ(1883−1931)とモンドリアンが中心となってレイデンで刊行した『デ・ステイル』誌が運動の中核になった。1925年にモンドリアンは『デ・スティル』から離れるが、バウハウス、構成主義、ダダとも交流し、モホリ・ナジらが創刊した『i10』が両者の橋渡し役をはたした。絵画、彫刻、デザイン、建築といった幅広い分野に渡って影響を与え、20世紀の抽象芸術運動として大きな役割をはたした。 |
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