この作品は、画面に吊り下げられた7個のものからなる塑像群である。-----
ハルトヴィヒ・エバースバッハは、1940年ツヴィッカウに生まれる。1959-64年ライプツィヒ版画製本大学で
ベルンハルト・ハイジヒのもとで学び、79-83年同大学で「実験的芸術」を教える。1985年デュッセルド
ルフ「芸術家美術賞」を受賞し、ライプツィヒ芸術自由
アカデミーを共同設立する。現在、ライプツィヒに在住。
エバースバッハは、ドイツ民主共和国の閉鎖的なシステムの中で制作し、戦後ドイツ美術を考える上で重要な位置にあると認められている作家である。しかし、その絵画や彫刻によってのみ判断するわけにはいかない作家でもある。彼は、作品と観者のあいだにある古びた関わり方を払拭し、新しい絵画のあり方を探ってきた。そのために彼は、詩人、作曲家、役者や学者たちと出会うことにもなった。