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すけーね えおす どらまーた

〈スケーネ〉〈エオス・ドラマータ〉

作家名:ライナー・ゲルス
制作年:1995年
技 法:
この作品は、次の2つの作品で構成される。1.《スケーネ》 舞台で使用できるように主題化された運搬用木箱、多様な木製の靴型と帽子型2.《エオス・ドラマータ[演劇化された暁の女神エオス]》 赤い蝋燭型点滅電球の飾り玉の付いた覗きからくりとなる運搬用木箱、電線の束-----ライナー・ゲルスは、1960年ノイシュトレリッツに生まれる。さまざまな職業を経験した後、1982−89年ドレースデン造形芸術大学に学び、92年アメリカ合衆国に留学する。現在、ベルリン在住。ゲルスは舞台絵画を学んだことがあり、現在も舞台と関わる仕事に積極的である。十字架の形状をした作品は、彼のこれまでの作品にも多く観られたが、今回は作品を巡回させるためのクレートがそのまま展開され、作品となっている。からくり箱のようなものが、いつもこの作家を魅惑してきたというが、たたまれたり開かれたりする舞台、旅する空間やそれらに属するものすべてが劇場を創りあげているのだという。


カテゴリー:作品
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アンフォルメルとは?【 美術用語 】

もとは「非定形なもの」という意味。美術の世界では、アンフォルメル絵画、アンフォルメル芸術というように用いられ、定着している。第二次世界大戦後、約10年間、世の中では抽象絵画の運動がさかんになった。この抽象への指向が、アメリカでは抽象表現主義とよばれ、フランスを中心とするヨーロッパにおいてはアンフォルメルとよばれたのである。アンフォルメルという言葉は、フランスの批評家ミシェル・タピエによって1950年に名付けられ、1952年には「アンフォルメルの意味するもの」と題する展覧会がもたれた。この運動の中心となった作家は、ヴォルス、デュビュッフェ、マチュー、リオベル、ミショーらで、彼らはこれまでの美学を棄て「もう一つの芸術」を創ろうとした。つまりこれまでの抽象が与えてきた構成的、幾何学的なイメージを脱却し、理性では把えられない意識下の心の状態から生み出されるものを表現しようとした。それらは抒情的で非幾何学的であるがゆえに、アンフォルメルとよばれた。日本にも後日紹介されて、前衛芸術に多大な影響を与えた。

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