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おおきなき 大きな木
ガブリエル・ベルジョンヌは戦後のベルギーの版画をリードしてきた作家である。「カプ・ダンクル」の中心メンバーであり、自宅に「タンデム74」という版画工房を開き、そこでメンバーを集めてグループを作り、出版なども行っている。また、コンデ・ボンスクール国際版画ビエンナーレなど国際的版画展の創設にもかかわっている。美術学校への反発から版画のみを制作するようになった彼は、広い意味で版画の概念に含まれうる、ありとあらゆるものを手がけてきた。特に特徴的なのはアクアチントによる巻貝をモチーフにしたシリーズである。しかし、1988年にマックス・ロローが彼を評して言った言葉に触発されて以後は、主としてアクリル絵の具によるタブローを主たる仕事にしているが、ここでもモノクロームの色調で独自の世界を描いている。(「ベルギー現代美術展」図録 1994年)
カテゴリー:作品
アクション・ペインティングとは?【 美術用語 】 おもにニューヨークを中心に、第二次世界大戦後に起った抽象絵画の傾向。アメリカの批評家、ハロルド・ローゼンバーグの著作「アメリカのアクションペインターたち」にちなんだ呼称。1950年代の抽象表現主義の画家たちの総称として用いられるが、ドリッピングの技法を採用した1947年以降のポロックを念頭においたものだった。ローゼンバーグが“自己超越”と定義したように、完成品としての絵だけでなく、それをつくり出した過程、すなわちそれを描いていた時の芸術家の行為自体に重要性を与えることによって、ヨーロッパ風の自己表現の秩序と調和のある小宇宙を超えようとする。ポロック、デクーニングなどが代表的な作家とみなされる。 |
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