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とびらえとしょひょう じゃぽにすむ 10のえっちんぐより

扉絵と書票−『ジャポニスム:10のエッチング』より

作家名:アンリ=シャルル・ゲラール
制作年:1875年(1883年発行)
技 法:エッチングアクアチント
ジャポニスム:10のエッチング』はフェリックス・ビュオ銅版画集であるが、扉絵だけはゲラールによって描かれた。版によっては赤色で刷られている場合もある。巻物を開いた部分に、竜の彫刻をあしらったブロンズの壺や蛙の置物など、フィリップ・ビュルティのコレクションが寄せ集めて描かれている。「新撰狂歌五十人一首」というのはもちろん、この銅版画集に内容の上では関係はないのだが、ジャポニストたちが、日本美術同様、日本の文字もデザインとして重要視していたことが窺える。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
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写実主義とは?【 美術用語 】

客観的現実を尊重して、それをあるがままに描写しようとする芸術制作の態度や方法を指す。描写する対象を様式化、歪曲化(デフォルマシヨン)、抽象化、理想化することなく、対象の特徴を正確に再現しようとする。しかし客観的現実の本質的な特徴を捉えようとする志向は、外面的な細部描写を排除して理想化が入り込む余地を残しており、実際にはかなり幅の広い表現方法が含まれる。狭義には1840年代に、クールベ、ジャン・フランソワ・ミレードーミエらによって興され、50年代に頂点に達したフランスの美術運動を指す。これは、近代市民社会の成立を背景として表われ、新古典主義ロマン主義のように歴史やアレゴリーを主題とせず、クールベが庶民の生活や労働を描いたように、美醜を問わず真の姿を表現しようとするものであった。その後のリアリズムを名のる主な運動としては、ソビエト連邦など社会主義国で展開した社会主義リアリズムや、1960年代から70年代にかけて欧米に現われたスーパーリアリズムなどがある。

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