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にほんのしょうがつ 日本の正月
ビゴーは日本の風俗を描いた版画集を数多く出版したが、この『日本の正月』は『日本の素描』という銅版画集と合わせて製本されている。影絵のように人物をシルエットたけで表現する様式は、広重等の浮世絵版画に依るだけでなく、ヨーロッパで18世紀末から19世紀末にかけて流行した「オンブル・シノワーズ(中国影絵芝居)」や木版影絵にも依るところが大きい。上下二つに別れている画面はコマ割り漫画として読めるように構成されている。主題は居留外人が日本の正月の様々な習慣に接し、カルチャー・ショックを受けるというもので、ビゴー自身の経験も生かしているのだろう。このようなビゴーの諷刺漫画の読み手は、もっぱら横浜、神戸の居留外人たちであった。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
コブラとは?【 美術用語 】 1948年にアムステルダムで結成された芸術家グループ。カレル・アペル,アスガーヨルン,コルネイユらが実験美術家と称して集まったものである。コブラの名称は、結集した作家の生国が、デンマーク、ベルギー、オランダの三国にわたっていたことから、それぞれの首都のコペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムの頭文字をとってコブラと称するようになった。激しい筆触、鮮やかな色彩による表現主義的な作風が共通し、また、精神障害者や子供による作品に表現の可能性を見い出し、アンフォルメルの運動とも深くかかわりながら、ヨーロッパでの第二次大戦後の新しい絵画運動の代表のひとつとなった。しかし、グループとしての活動は短命で、3回のグループ展を開催し、3年後の1951年に解散している。 |
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